【注目データ】エフフォーリアは苦戦する!?ラップ傾向から紐解く【宝塚記念】

・エフフォーリアが苦戦するかは逃げ馬次第

 

宝塚記念は2200m戦にも関わらず
前傾ラップになることが多々あります。

宝塚記念 前後半3Fタイム(過去5年)

前傾ラップにはならなかった年もイーブンラップに近く
極端な瞬発力勝負にはなりにくい傾向があるレースです。

距離2000mの大阪杯ほどの持続ラップは発生しませんが
同じ内回りコースということもあり
ロングスパート戦になりやすいのです。

 

 


では、過去の全体ラップを見てみましょう。

 

■2021年

12.3 – 11.2 – 11.6 – 12.4 – 12.5 – 12.4
– 12.3 – ○11.5 – ○11.5 – ○11.5 – ○11.7

極端に緩んだ箇所はなく
3コーナ付近残り800mからのロングスパート戦となりました。

 

■2020年

12.3 – ▲10.9 – ▲11.4 – 12.7 – 12.7 – 12.4
– ○12.4 – ○12.4 – ○11.9 – ○12.1 – ○12.3

前半2F目3F目が速くなりすぎたことで
後半のペースには影響していますが
この年もロングスパートの持続ラップが発生しています。

 

■2019年

12.6 – 11.4 – 11.5 – 12.4 – ○12.1 – ○11.9
– ○12.0 – ○11.6 – ○11.5 – ○11.4 – 12.4

この年はさらに早い段階の
1000メートル通過前
からロングスパートの持続ラップが発生。

 

■2018年

12.2 – ▲10.8 – ▲11.4 – 12.7 – 12.3 – ○12.0
– ○11.8 – ○12.1 – ○12.2 – ○11.7 – 12.4

この年は2020年のような超前傾ラップのため
持続ラップに若干緩みがありますが
残り1000メートル手前からしっかり発生しています。

 

■2017年

12.5 – 11.1 – 11.6 – △13.1 – 12.3 – ○11.7
– ○11.6 – ○11.8 – ○11.7 – ○11.8 – 12.2

この年は4F目が極端に緩んだため
後半鋭いラップになりましたが
残り1000mからのロングスパート持続ラップが発生。

 

 


各年見ていただいた通り
直線ヨーイドンになる可能性はほぼなく
内回りコースの鋭角なコーナーを
速いスピードで回りながらスパートする必要があります。

そのための持久力も問われることから
好走血統配合は必須と考えます。

 

大阪杯でエフフォーリア
この持続ラップを苦手かもしれないとお話ししました。

というのもエフフォーリアが勝った天皇賞秋は
前半3F 36.2
後半3F 33.6
のドスローからの超後傾ラップでした。

2着した東京優駿も
前半3F 35.0
後半3F 33.9
のスローペースからの上がり勝負でした。

※有馬記念はパンサラッサのラップに付き合った前組が
全滅したため参考にならないレース。

持続ラップが再現されるかは
パンサラッサ
アフリカンゴールド
タイトルホルダー
の絡み方次第となります。

この逃げ馬三頭がうまくやれば
またエフフォーリアは苦しむことになりそうです。

 

 

 


・馬場について

週中の天気と当日の含水率、天候などから
当日の芝バイアスを見極めるため
当日を迎えるまで仮説どまりとなるのですが

昨年からの変則開催スケジュールにより
宝塚記念は阪神開催2週目に開催されるようになりました。

昨年のレースは
前傾ラップでなかったというのは多少ありますが
好走馬のコーナー通過位置は

1着 4.4.3.4
2着 1.1.1.1
3着 2.2.2.2
4着 5.6.6.4
5着 2.2.3.2

前残りです。
後ろから上がり2位を使った2頭は6.7着止まりでした。

では今年はというと
実際1週目の先週は完全内前有利馬場であり
時計も水準級でした。
例年と比べると期間中雨量が少ない傾向です。

 

快速馬パンサラッサがいる上に
アフリカンゴールド、タイトルホルダーがいるため
とんでもない前傾ラップとなってしまう可能性は残りますが

馬場傾向としては2020年以前とは異なり
昨年同様前内有利バイアスは
意識しておいた方が良さそうです。

当日の馬場バイアスは
芝サンプルのとれる最終レースの9レース終了後に
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